「いつもの色ゴムが入らない」供給不安を1週間で解消|現物サンプルから代替配合を開発し、量産につながった事例

成型メーカー様

長年使っている色ゴムなんですが、最近どうも入荷が安定しなくて……

あるゴム成型メーカー様とのお打ち合わせで、そんなご相談をいただきました。

対象となったのは、以前から量産で使用されている色ゴム材料。これまでは商社を通じて購入されていましたが、仕入先側の事情もあり、以前のように安定して調達することが難しくなっていたそうです。

そこで、「小暮ゴムさんでも、同じような材料を作れませんか?」というお話に。

当社からは、その場でこうお返事しました。

小暮ゴム

もちろんです!明日、現行品を少しお預かりしてもよろしいですか?まずは似たものを作ってみます

そこから約1週間。試作と色調調整を経て、量産でご採用いただくことになりました。

目次

長年使っている材料だからこそ、簡単には変えられない

今回のお客様が困っていたのは、材料の品質そのものではありません。

今まで問題なく使えていたゴムが、必要なときに入ってこないことでした。

ゴム成型の現場では、材料の切り替えは意外と厄介です。

硬度や引張強さなどの物性が近くても、実際に成型してみると、流動性や金型離型性、仕上がりなどに違いが出ることがあります。

色ゴムであれば、当然ながら色味も重要です。

いくら物性がよくても、従来品と色が違ってしまえば、そのまま採用できない場合もあります。

つまり今回必要だったのは、単に色の付いたゴムを作ることではなく、お客様がこれまで使っていた材料に、できる限り近いものを用意することでした。

しかも、供給に不安がある以上、あまり時間をかけるわけにもいきません。

まずは現行品を300g。数日で初回サンプルを提出

翌日、お客様から現行材を約300gお預かりしました。

ここから当社で配合を検討し、早速試作に着手。

ご相談からわずか2日で、初回のサンプルをお届けすることができました。

お客様には実際に評価していただき、返ってきたのは、

成型メーカー様

成形性、現行品とほぼ同等でした!
もう少しだけ色を明るく調整してもらえますか?

というお返事。

大きく方向性を変える必要はなく、あとは色味の微調整です。

ご要望に合わせて配合を見直し、さらに2日後、調整したサンプルを再提出しました。

結果は良好。

そのまま量産でのご採用が決まりました。

初回から数百kgの量産納入。その後も継続してご注文をいただいています

今回の案件では、試作を何度も繰り返すことなく、短期間で量産へ移行することができました。

初回納入は数百kg規模。

その後も数百kg単位で継続的にご注文をいただいており、現在も量産材料としてご使用いただいています。

後日、お客様の購買担当者様とお話しする機会がありました。

その際にいただいたのが、

成型メーカー様

たった1週間で、こんなに近いものが作れるんですね!

というお言葉でした。

当社としても、短期間でお客様のご期待に応えられたことは大変うれしく思っています。

もっとも、すべてのゴム材料をこの期間で再現できるわけではありません。特殊な物性や規格が求められる材料では、十分な評価期間が必要です。

それでも、今回のように現行品があり、目指す品質が明確な案件であれば、比較的短期間で代替候補を提案できるケースもあります。

配合表がなくても、まずは現物から検討できる

ゴム材料の切り替えを検討する際、よく問題になるのが配合情報です。

長年購入している材料でも、実際にどんな原材料が、どのような割合で使われているのかを把握していないケースは珍しくありません。

特に商社経由で購入している場合、製造メーカーの配合情報まで確認することは難しいものです。

しかし、配合表が手元になければ、代替品の検討ができないというわけではありません。

小暮ゴムでは、現行材のサンプルやお客様から伺った使用条件をもとに、代替配合を検討することが可能です。

もちろん、現物だけで配合内容を完全に特定できるわけではありません。

それでも、材料の状態や求められる物性、成型時の作業性、外観などを確認することで、代替材料の方向性を絞り込んでいくことはできます。

今回も、現行材を出発点として試作・調整を進めたことで、短期間での量産採用につながりました。

小暮ゴムよりコメント

今回のようなご相談をいただいて改めて感じるのが、成型メーカー様が求めているのは、必ずしも新しい技術や高性能な材料ばかりではない、ということです。

「いつも使っている材料が入らない」
「今の材料と同じようなものを作ってほしい」
「色や加工性を少しだけ調整したい」

こうした、日々の生産現場で発生する困りごとに、どれだけ柔軟に対応できるか。私たちは、そこにもゴム練りメーカーとしての大切な役割があると考えています。

今回の案件でも、お客様からご相談をいただいた時点で、難しいことを考えるより先に「まずは現物を見せてください」とお伝えしました。そして、試作して、評価していただいて、必要なところを調整する。

やっていること自体は、決して特別なことではありません。

ただ、その一つひとつをできるだけ早く進めることには、こだわっています。

ゴム材料の供給不安や、廃番・メーカー変更に伴う代替配合の検討など、お困りのことがございましたら、ぜひ小暮ゴムまでご相談ください。

現行品のサンプルが少量しかない場合でも、まずは対応の可能性を検討いたします。

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