先日、あるメーカー様より
シリコーンの少量多品種対応の練りを社内で行っているが、
対応が追いつかない…
というご相談をいただきました。
対象となっていたのは、小ロット(1kg未満〜10kg程度)を中心としたシリコーンゴム材料です。
1配合あたりの使用量はそこまで多くありません。しかし、配合数は50種類以上。硬度違い、色違いなどが複数存在し、少量多品種で回っている状態でした。
もともとは、お客様の技術担当者様ご自身で材料を練っていたそうです。
ただ、配合数が増えるにつれ、「本来やるべき開発業務より、練りや材料管理に時間を取られている」状態になっていました。
本当に負担になっていたのは、練りだけではなかった
移管のご相談を受けた当初、ネックになると考えられていたのは「練り工数」でした。
しかし、実際に内容を整理していくと、練りだけでなく、周辺業務にも負荷が集中していることがわかってきました。
シリコーンの少量多品種運用では、
- 支給材の在庫確認
- 原材料発注
- 棚卸し
- ロット管理
- 配合ごとの材料切り替え
- 作業指示
- 色替え管理
など、管理工数が非常に大きくなります。
特にシリコーンは、一般ゴム以上に異物や色移りへの注意が必要な材料です。
そのため、「ちょっと練るだけ」に見えても、実際には前後工程の負荷が大きく、技術担当者様がかなりの時間を取られていたそうです。
また、配合数が多くなるほど、
このシリコーン材料、あと何kg残っていたっけ?
次回の材料発注はいつ行えばいいんだっけ?
どの配合に何を使ったっけ…?
といった具合に管理も複雑化。
結果として、技術者様が開発・評価ではなく、材料管理担当のような状態になってしまっていました。
小暮ゴムの対応
小暮ゴムでは、単純な「練り外注」ではなく、少量多品種運用そのものを整理する形でご支援いたしました。
まず、シリコーン練りそのものを小暮ゴム側へ移管。
そのうえで、
- 支給材管理
- 在庫管理
- 発注管理
- 作業指示
まで含めて、運用全体を見直しました。
特に今回重要だったのは、「管理負荷を増やさないこと」。
少量多品種案件では、単純に“練る”だけでは成立しません。
特に50配合以上を運用するとなると、
- 支給材不足
- 発注漏れ
- 在庫差異
- 作業指示ミス
などが起きやすくなります。
そのため小暮ゴムでは、受注内容から必要材料量・配合指示書・注文書を自動生成できる仕組みを構築しました。

人力での管理から、仕組みでの運用へ
少量多品種の現場では、「担当者が覚えている」「慣れている人しか回せない」といった状態になりがち。
実際、今回もかなり属人的な運用になっていました。
しかし、配合数が50を超えてくると、人の記憶だけでは限界があります。
そのため今回は、
- どの材料を
- どの配合へ
- どれだけ使用し
- 何が不足しそうか
を整理できる状態へ移行。
結果として、技術担当者様が材料管理から解放され、本来の開発・評価業務へ集中しやすい環境を作ることができました。
小ロット対応だからこそ成立した
今回の案件では、「少量・多品種対応」が非常に重要でした。
量産向け大型設備では、数kg単位・多配合運用はどうしても非効率になりやすく、
- 最低ロットが大きい
- 半端在庫が増える
- 評価用には多すぎる
といった問題が発生します。
一方、小暮ゴムでは3L・20L・75Lのニーダー設備とオープンロールを活用し、必要量に近い形で生産が可能です。
そのため、「必要な時に、必要な量だけ」を回しやすい運用へ改善できました。
少量多品種の対応は、単純に「練れるかどうか」だけでは成立しません。
実際には、
- 支給材管理
- 在庫管理
- 発注
- 色替え
- 作業指示
- 段取り
など、多くの運用要素が絡みます。
小暮ゴムでは、単なる受託加工だけでなく、「どうすれば現場が継続的に回るか」まで含めてご提案しています。
「技術者が材料管理に追われている」
「少量多品種運用が属人化している」
「小ロット対応できる練り先が見つからない」
といった場合も、お気軽にご相談ください。
また小暮ゴムでは、少量多品種運用に伴う管理負荷に対し、社内で簡易管理システムの構築も行っています。
今回も、支給材管理・発注量計算・作業指示発行などを半自動化することで、管理工数の削減と運用安定化を実現しました。
なお、こうした製造現場向けの簡易デジタル化支援については、弊社内のデジタルソリューション事業として対応しています。

